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上写真のF-5Eは、何と台湾のF-5Eの1号機”5101” 90年代半ばまでこいつが残っているとは思わなかったが F-5も時々モスボールされて保存していたものがあったので 運良く撮影できたのかもしれない。後方シェルターの形が異なるが、この写真は新竹基地での物である。(1995)
こちらは、基地内で撮影した第33シェルター。F-5Eクラスが1機収納可能で 外側は敷地と同じ芝が張ってあり 避雷針と警戒用のセンサー類が付けられている。基地毎にシェルターの塗装は異なるが、同一基地内では統一した色合いで塗装時期も一緒なのか日焼けて色落ちした具合も統一感がある。
シェルターから引き出されたF-5E”5328”。生産後期型で機首がシャークノーズとなっている。1994年桃園基地での撮影であるが、このシェルターは化粧直しをして色合いが異なっていた。
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第5大隊
V
5th AIR GROUP
The Period of F-5E/F -3
桃園空軍基地は前にも述べたように私が最初に台湾の戦闘機を目にした場所であり、また最初に戦闘機の撮影をトライした場所でもあった。だから 私の中に此処での撮影は特別の思いがありCCK-FOX君ともよく通った基地の一つだった。日本から到着した私を彼が空港まで出迎えてくれ、まず二人で午後の撮影を楽しむことにしていたのはこの基地で、空港ランウェイとほぼ平行したランウェイを持つ基地であるから撮影ポイントまで足を延ばすのも殆ど時間を要しない。残念ながらこの基地の場合、全域を見渡せるような良い観察ポイントが存在しない為、ランディングを狙うしか無いのであるが、一つだけ何時も必ずと言っていいほど立ち寄る場所があった。CCK-FOX君は「また?あそこに行くのか」と気乗りしない様子であったが、私は彼にせがんで車で連れて行ってもらったのだ。それはアラートハンガーの裏側に当たる農地で、ここに来ると間近にF-5を眺めることが出来たのだ。初めてそこに行った時は、こんなに戦闘機に近い場所に居て良いのかと驚く程であった。しかし警備兵も基地外の農地にいる我々には干渉しなかったので、こっそりハンガーの裏から撮影もした。オープンハウスが多くなってからは感動が薄れたが 最初の頃は撮影も中々おぼつかない台湾空軍機に最も近づける魅力的な場所であった。
弾薬庫である。ここからサイドワインダー4発を取り出しハンガーの機体に運ぶ時の様子。一応コンクリート製ではあるが誘導爆弾が主流の今の時代には完璧とは言えない。しかし、大きなハンガーに一括して収納するよりは極めて脆弱性が低いと言える。
Insignia of 401TCW
こうした二連のカマボコ式シェルターが二つ並び 何時行っても4機のF-5EないしはF-5Fが サイドワインダーの実弾を翼端に付けてアラート待機していた。手前に写っている塀が基地との境であるが 写真塀の手前は大きな農業用水路になっていて その用水路の水調整機械室の上に上るとこうした光景にあずかれる。撮影は本の一瞬に限られ衛兵に気が付かれ無いようにさっと済ませるのがコツ。
Wings